「わたしはアルティミシア」
「すべての時間を圧縮し全ての存在を否定しましょう」
姿を変えたアルティミシアは突如こう言い出します。
あまりにも唐突で、あまりにも不自然です。
しかしアルティミシアに二つの人格と記憶があるとするならば、これは説明できます。
最終戦闘時のアルティミシアの一連の発言は大きく三つあります。
戦闘前の怒り満ち一方的に罵って来る発言。
これはリノアを支配するハインの人格です。
さらに相変わらずSeeDが何なのかわからないことや、扉の前で心の準備をしたにもかかわらず、スコールの戦闘パーティーが読めてない様子から、魔女は相手の心が読めないことがわかります。
次に上記の発言。
今までとあまりにも口調が違いますが、目的は同じです。
この口調はアルティミシアが死ぬ直前の発言と、戦闘前と違うという点で同じですが、最後の発言は語りかけてきます。
「思い出したことがあるかい」
「子供の頃を」
「その感触」
「そのときの言葉」
「そのときの気持ち」
「大人になっていくにつれ」
「何かを残して 何かを捨てていくのだろう」
「時間は待ってはくれない」
「にぎりしめても」
「ひらいたと同時に離れていく」
「そして…」
全ての時間と空間を圧縮し、体内に取り込むために体を変化させたアルティミシアの上部は顔なし、下部は白髪で顔面蒼白の人が宙吊り状態です。
上部の顔なしは魔法のハイン。そして下部の人間こそ、リノアです。
異形のアルティミシアは終盤になると下部にも攻撃が可能になります。
なぜ最初からではないのか?何を意味しているのか?
それは答えは、ハインの支配からの解放です。
プレーヤーは上部のハインを攻撃し続け、ハインを弱体化させます。
それによってリノアの意思が表に出るようになったのです。
「人間の寿命と同程度だが、継承をするまで死ねない」
リノアはまだ、生きています。
リノアは宇宙からの帰還時にスコールに言ったことを思い出させるようなことを言いますが、全てを終わらすために斬られることを覚悟したのでしょう。
目の前にいる、愛する人に。
「わたしはアルティミシア」
「すべての時間を圧縮し全ての存在を否定しましょう」
つまりこの発言は、リノアがハインに言わされているということです。
アルティミシアとはハインの本名です。
愛する人に斬られても、魔女は継承するまで死ねません。
ハインの支配から解放されたリノアは、次元の狭間でスコールを追います。
だから平行世界の13年前の孤児院にいけたのです。
しかし弱体化したハインは継承相手を探します。
そこに魔女イデアいたのです。
「まだ消えるわけにはいかぬ」
継承を希望するハインの意思か、継承を拒むリノアの意思か。
どちらとも解釈できる言葉です。
(記憶編に続く〜)
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